今回は東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ についてです。東京ディズニーリゾートのデラックスタイプの高級ホテルでディズニーアンバサダーホテル に次いで2001年に開業したホテルです。

 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの概要

ホテルミラコスタは日本初のインパークホテルで、東京ディズニーシーの敷地内にホテルがあります。世界的に見てもとてもめずらしい形態です。

地下1階、地上5階建てのホテルミラコスタは18〜19世紀のイタリア建築をイメージしたデザイン。

なおディズニーのホテルで、同じくデラックスタイプに分類される「東京ディズニーランドホテル」は、イギリスのヴィクトリア朝様式が特徴のホテルです。

東京ディズニーランドホテル1 – 高級ホテル・ラグジュアリーホテルで至福の時間

ホテルの名前「ミラコスタ」はイタリア語のMira(眺める)、Costa(海岸)から。「海を眺める」という意味があります。ホテルからは東京ディズニーシーのバーク内が見え、開演時は水上エンターテインメントを、閉園後は誰もいなくなったパーク内が見られるのが魅力的です。またショーのリハーサルなど貴重な場面を見ることができるのもこのホテルのメリットです。

ミラコスタは東京ディズニーランド直営のホテルでは最上グレード(デラックスタイプ)の高級ホテルのひとつです。デラックスタイプのホテル宿泊者は様々な特典があります。

特典については、上の「東京ディズニーランドホテル1」の記事に詳しく書いています。

特典の中でも魅力的なのが、開演15分前に東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの一部エリアに入場できる「ハッピー15エントリー」です。通常この特典は、チェックイン日は対象外です。

しかし、ミラコスタの宿泊者は東京ディズニーシーに限り、チェックイン日当日もハッピー15エントリーを利用できます。これはかなり魅力的です。

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの料金

ミラコスタの料金は50,000円〜(一室)くらいです。他のディズニーホテルの「東京ディズニーランドホテル」「アンバサダーホテル」の中で最も高額です。クラブフロアにあたるスペチアーレ・ルームとスイートのカテゴリー(詳しくは後述)だと70,000円〜くらいです。都内のラグジュアリーホテル並です。

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタのロケーションとアクセス

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタは前述の通り、東京ディズニーシーの中にあります。

最寄駅はJR京葉線・武蔵野線「舞浜駅」です。

南口を出て、「リゾートゲートウェイ・ステーション」から「ディズニーリゾートライン」(モノレール)を利用します。「東京ディズニーシー・ステーション」で下車し、連絡通路からホテルに入ります。

バスの場合は、全国の主要都市から東京ディズニーリゾート(TDR)行きのバスが運行しているのでそれを利用します。

新宿、東京、秋葉原、川崎、蒲田、大宮、調布など、東京やその周辺だけでも様々なところからバスは出ています。駅から歩かなくてよいので、TDR直行のバスはとても便利で楽ですね。

成田空港、羽田空港からはリムジンバスが便利です。各空港からの所要時間は、成田からは80分、羽田からは50分ほどです。

車の場合
首都高速湾岸線利用「浦安出口」から約5分くらいです。休日などは特に「葛西出口」の下り出口が混雑する場合があるのでご注意ください。「浦安出口」を利用するのがおすすめです。

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの駐車場

ミラコスタの駐車場ですが、料金は 1泊あたり2,000円です。利用時間はチェックイン当日の0:00からチェックアウト日の24:00までです。バレーサービスはありません。二泊目からは一泊ごとに1,000円です。(普通乗用車1台)

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの客室

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタのデザイン

ミラコスタは高さは5階建て横に長い形状の高級ホテルです。外装デザインでトスカーナをイメージしたエリア、その中でもフィレンツェのイメージ、イタリアのリゾート地ポルトフィーノを意識した窓辺だったり、水の都ヴェネチアをイメージしたエリアなど主に「4つのイタリア」のイメージに分かれます。

東京ディズニーシーのテーマポート「メディテレーニアンハーバー」のモデルになったジェノバの高級リゾート地「ポルトフィーノ」

ミラコスタの館内は18〜19世紀のイタリアをイメージした造り。各エリアのテーマはあるものの雰囲気はそれで統一されています。規模が大きい分、イタリアの真似であっても迫力があり、さすがディズニーといった雰囲気です。

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの客室

客室数は502室です。全室禁煙、インターネットは無料です。東京ディズニーランドホテルは4名〜とファミリー向きの客室が多いのに比べ、ミラコスタは基本的に2〜3名のお部屋です。

ただベーシックなお部屋の広さは東京ディズニーランドホテルとあまり変わらないため、ミラコスタのほうがゆったりと贅沢にお部屋を使える雰囲気です。

客室のデザインは航海をイメージしたヨーロピアンテイストお部屋です。壁の航海図の中にミッキーが描かれていたりするのですが、どちらかというと大人のためのミッキーの世界観が強いですね。水辺のホテルでロマンチックですし、カップルなどの宿泊がしっくりくる雰囲気ですね。(とはいえディズニーホテルはどこも子供を最優先に考えたホテル造りをしています。)

なお各部屋にはトランドルベッド(収納式ベッド 100×190)が準備されております。ベッドの下に入っており、自由に出し入れして使えます。ダブルやツインのお部屋でも3名で宿泊できます。

ミラコスタは部屋のアメニティは通常の高級ホテルに比べると少しだけ物足りない感じ。バスローブや空気清浄機といった高級ホテルならほぼ全室にあるアメニティが、スペチアーレ・ルームとスイートのお部屋にしかありません。

ただディズニーホテルは子供向けアメニティは充実しています。子供用スリッパなどもありますし、パジャマなどもリクエストすれば用意してくれます。

ミラコスタのゲストルームは

トスカーナサイド、ヴェネチアサイド、ポルト・パラディーゾサイドに分かれます。

トスカーナサイド

イタリア北部のトスカーナをイメージした外観のエリア。ホテルのエントランス側を向いています。

カピターノ・ミッキー・スーペリアルーム(37平米) 船長という意味の「カピターノ」を名前に持つこの部屋はミッキーと仲間の航海をイメージしたゲストルームです。

洗い場付きバスがゆったりしています。小さいお子さんがいても入りやすいですね。

トスカーナサイドは37〜43平米のお部屋が揃っており定員はいずれも3名です。

ヴェネチアサイド

東京ディズニーシーの運河の街「パラッツォ・カナル」やホテルのスパやプール「テルメ・ヴェネツィア」サイドのゲストルームです。ロマンティックで人気があります。

ヴェネツィア・サイド スーペリアルーム(37平米)

ポルト・パラディーゾサイド

東京ディズニーシーの「メディテレーニアンハーバー」にある港町「ポルト・パラディーゾ」側のロケーションです。

ポルト・パラディーゾサイドはさらに3つのビューがあります。

・パーシャルビュー ポルト・パラディーゾの街に面していますが、建物の壁や屋根などで視界は遮られます。

・ピアッツァビュー ポルト・パラディーゾの広場や街並みの眺望。港の一部を望むピアッツァグランドビューもあります。

・ハーバービュー ポルト・パラディーゾの港の全景を望めます。

ポルト・パラディーゾ スーペリアルーム ピアッツァビュー(37平米)など。

広さは37〜40平米、定員は3〜4人です。通常の高級ホテルだと2名をベースに作られているのですが、ディズニーのホテルは3人以上のお部屋が充実しているのも特徴です。

なおポルト・パラディーゾの港を一望できるハーバービューのお部屋はプロポーズなど記念日にも人気です。

スペチアーレ・ルーム、スイート

このカテゴリーは高級ホテルのクラブフロアにあたります。speciale(スペチアーレ)とはイタリア語で「特別な」「独特な」という意味で、英語のspecialと同じような感じです。

スペチアーレ・ルームもしくはスイートに宿泊すると、専用ラウンジ「サローネ・デッラミーコ」を利用できます。

チェックイン、チェックアウトもこのラウンジ内で行います。ウェルカムドリンクを頂きながらのチェックインはスムーズで楽です。

また、就寝時のターンダウンサービスや「ベッラヴィスタ・ラウンジ」でのブレックファストも特典です。(ルームサービスでの朝食も可能)

スペチアーレ・ルーム、スイートのカテゴリーのお部屋は、43〜199平米のバリエーション豊かなお部屋が揃っています。広いテラスから眺望を楽しめたり、各部屋個性のある配置やデザインのため、次の宿泊の際はこちらに泊まろうなどと楽しみも多いカテゴリーです。

ヴェネチア・サイドのテラスルーム(73平米)を除き他はすべて「ポルト・パラディーゾサイド」に位置します。先ほどハーバービューサイドのお部屋がプロポーズによく用いられると書きましたが、このカテゴリーのお部屋を選べば、クラブフロアの特典も付きますしより特別感を演出できます。記念日等にはおすすめです。

スペチアーレ・ルームのお部屋の特徴としては、バルコニーやテラスのついたお部屋があること。(広さは他のスーペリアと変わらず40平米くらいです)

ハーバービューのテラスルーム

バルコニーは簡易的に外に出られるだけですが、テラスルームと名前のつくお部屋は30平米もの広いテラスがあり、テーブルや椅子も用意されています。ゆったりと過ごすことができとても贅沢です。個人的にはプライバシーも守られるテラスルームがおすすめですね。

このカテゴリーのお部屋には、空気清浄機・バスローブも常備してあります。

ポルト・パラディーゾ・サイド ミラコスタ・スイート(87平米)はベッドルームとゆったりとしたリビングエリアに分かれた贅沢なスイートです。正規料金で一泊20万ほど。

スイートは2タイプしかなく、最上級スイートは199平米の「イル・マニーフィコ・スイート」です。ヨーロピアンテイストの正統派なスイートルームの趣があります。気品溢れる大人のためのスイートです。

東京ディズニーランドホテルの最上級スイート「ウォルト・ディズニースイート」のような豪華で重厚な雰囲気はありません。

料金は「ウォルト・ディズニースイート」と同じ一泊500,000円です。ウォルト・ディズニースイートが240平米ほどなので、ミラコスタは少し割高です。

専用ラウンジの「サローネ・デッラミーコ」はホテル最上階の5階にあります。

ラウンジではドリンクのサービスがありますが、軽食などのサービスはありません。ゆったりくつろぐ簡易的なラウンジです。この辺りが高級ホテルよりは少し物足りない感じがある部分ですね。

とはいえホテルミラコスタはディズニーの世界を満喫するには最高の高級ホテルです。ただ他のディズニーホテルよりも大人を意識して作られているため、その分混みやすく料金も高めになります。ディズニーファンでなくても独特の世界に引き込まれるような高級ホテルなので機会があれば宿泊してみることをおすすめします。

次回はホテルミラコスタのレストランやその他の施設についてご紹介します。

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東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
千葉県浦安市舞浜1−13
‎047-305-2222
最寄駅
東京ディズニーシー・ステーション駅