今回は、昨年開業した外資系高級ホテル『プルマン東京田町』についてです。
プルマン東京田町の概要
プルマン東京田町は2018年10月にJR山手線田町駅前の「msb Tamachi(ムスブ田町)」に開業したホテルです。
プルマンは、フランスの世界最大級ホテルチェーン『アコーホテルズグループ』のホテルです。プルマンホテルは世界に117施設ありますが(2018時点)日本には初進出です。
なお2019年4月に同じグループで別ブランドの京都悠洛Mギャラリーが誕生しました。
プルマンブランドは、アコーホテルズグループのハイクラスホテルの位置づけです。プルマン東京田町は、ヨーロッパのセンスと和のデザインを取り入れたカジュアルリッチな雰囲気です。
アコーホテルズグループについて
アコーホテルズグループは1967年にフランス・パリで創業したホテルチェーンで、ヨーロッパを中心に100か国以上で4,100あまりのホテルを展開しています。
アコーホテルズグループの最上級ブランドは、『ラッフルズ』や『ソフィテル』など。もともとアコーホテルズグループはミドルクラスやエコノミータイプのホテルが主流でしたが、2016年にラッフルズやスイス・ホテルを運営する企業(FRHI:フェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナル)を買収し、アッパークラスのホテル展開に力を入れています。
なおアコーホテルズグループには「メルキュール」があります。(銀座2丁目の「メルキュールホテル銀座」など)こちらはミドルクラスのホテルです。
プルマンブランド
『プルマン』という名前は、寝台車を製造していた『プルマン』というアメリカの会社の創業者、ジョージ・モーティマー・プルマン(アメリカの実業家・発明家)から取られたものです。『プルマンの高級な寝台車のように居心地が良く快適なホテルにしたい』という想いからホテルの名前としたそうです。
なお、世界各地にあるプルマンホテルの中には、ソフィテル・ホテルからプルマンにリブランドされたホテルもあります。(=プルマンも高級ホテルだということですね。)
なお、ポートフォリオを見ると、ラッフルズやソフィテルは最高級ホテルの位置づけ、プルマンは一つ下の『上級ホテル』とされています。
ホテルのデザインとロビーについて
プルマン東京田町は開放的な雰囲気のメインダイニングと最上階にルーフトップバーを備えています。
プルマン東京のデザインテーマは日本の「歌舞伎」です。
外観はシックですが、一歩中に入るとアクセントカラーの「赤」が目に飛び込んできます。フロントの脇には大きな木のテーブルと個室があるのですが、テーブルでは卓球ができます。気分転換に、誰かを待っている間に、卓球ができるのは楽しいです。
なお、ホテルの随所に給電スポットがありとても便利です。
プルマン東京田町のアートワーク
ホテルのアートワークは大阪出身のBakiBakiさんが手がけています。BakiBakiさんは元々クラブシーンなどでご活躍されていたアーティストで、和を独自のスタイルで表現する作品を作られていて海外などでも高い評価を受けている方だそうです。
BakiBakiさんは京都でアートの活動をされていたそうですが、電子音楽などもそうですが、京都は日本を引っ張っていくような前衛的なアートが生まれる場所だなと思います。(そういう方達が京都に集まる印象があります。)
なお、プルマン東京のアートは割とカジュアルな印象です。ただアメリカ系のホテルと違い、どこか個性的で独特のスタイルがあるように思います。
プルマン東京田町へのアクセス
プルマン東京田町の最寄り駅はJR山手線田町駅です。
慶應大学とは反対側の芝浦口です。駅から連絡通路でホテルの2階に直接アクセスができるので、出張などビジネスの利用にも便利です。
都営浅草線・都営三田線の三田駅(最寄りはA4出口)からは徒歩3分ほどです。
駐車場は地下1階に共用駐車場があります。1泊3,000円です。(158台収容・先着順)レストランの食事の利用で、
3,000円以上の利用なら1時間無料(6,000円以上は2時間、9,000円以上3時間まで無料です。
成田空港から車で75分、羽田空港からは車で30分です。
慶応大学はホテルから650m、東京タワーは徒歩で1.4kmです。
プルマン東京田町の客室
ブルマン東京田町は全143室です。客室デザインはシンプルでモダン。色味をおさえたシックな印象で大人のためのホテルといった雰囲気です。
眺望はお部屋によって異なります。電車がお好きの方は、電車が綺麗に見えるお部屋をリクエストしてみてはいかがでしょうか。新幹線などが走っているのが見えます。(レインボーブリッジが見えるお部屋もあります。)
プルマン東京は、駅から近く低層階のホテルですが、ホテル内は静かです。また全室遮光カーテンが完備されているので快適に過ごせます。
お部屋は以下のタイプがあります。
スーペリア
デラックス
ユニバーサル
スーペリアエグゼクティブ
デラックスエグゼクティブ
スーペリアスイート
デラックススイート
スタンダードなお部屋
プルマン東京の客室は29平米がスタンダードです。デラックスとスーペリアは、バスタブがあるかないかの違いです。(デラックス:バスタブなし スーペリア:バスタブあり)
デラックスルームとスーペリアは同じ広さですが、デラックスルームは、バスタブがない分部屋が広いのが特徴です。
シャワーだけといっても、ハンドシャワーだけでなくレインシャワーが完備されているのがポイントです。ホテルの高圧のシャワーは最高ですよね。”レインシャワーがあるなら部屋の広さを優先させたいからデラックスルームがいいな”という方も多いのではないでしょうか。
また、全室にバスローブとセパレートの寝間着が用意されているのも嬉しいです。
室内の設備ですが、高速Wifiはもちろん、BoseのBluetoothのスピーカーが全室に完備されています。仕事や音楽・映像の鑑賞にも適しています。(テレビは標準で49インチの液晶)
またIllyのコーヒーマシーンも設置されており、コーヒーだけでなくエスプレッソも楽しめます。
ベッドはホテルと匠大塚が共同開発したものです。スイートルームはベッドがより高品質のものが置かれています。ダブルはキングサイズ、ツインルームははシングルサイズが2台設置されています。
部屋は全室禁煙です。(喫煙スペースは地下1階と9階にあります)
エグゼクティブラウンジ
エグゼクティブルームとスイートの宿泊者は9階の専用ラウンジを使用できます。チェックイン/チェックアウトも9階で行います。
エグゼクティブラウンジでは朝食ブッフェ、その他、軽食やドリンクを自由に楽しめます。(7時〜22時)
今時のスタイリッシュなホテルで見かける簡易的なラウンジに近く、デラックス感は欠けますが、アットホームで雰囲気は良いです。気分転換にここで仕事をしたりするのには最適ですね。
ここで人気なのは、オレンジを丸のまま数個投入して作るオレンジジュースです。当初は子供が楽しむために導入したらしいのですが、実際は大人のほうが喜んで作っているのだそうです。
17時からはアルコールも出ます。好みのリキュールと合わせてお酒をつくるのも楽しいですね。
セキュリティ
宿泊エリアのセキュリティですが、フロントのある2階と9階以外は宿泊者専用のカードキーをタッチしないとボタン押せない仕組みになっているので、一応安心です。
スイート
5階 スーペリアスイート52平米はホテルに5部屋あります。
最上級スイートは8階に位置します。広さは81平米でプルマン田町東京の客室では最も広いです。
ウォークインクローゼットも備え長期滞在によいです。
バスルームがコロンとした丸い形で素敵です。部屋にはバトラーボックスもあり、品物の受け渡しを顔を合わせずにできます。
宿泊者の利用できる設備としては、フィットネスジムが完備されています。フィットネスセンター(9階)24時間利用可能でマシン類は一通り揃っていますが、ここは簡易的なジムです。床から天井までの大きな窓があり、こ眺望が良いのでリフレッシュには最適です。
バスアメニティ
ブルマン東京田町のバスアメニティは、C.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)のプロダクトです。C.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)は、アメリカ最古の調剤薬局(アポセカリー)のナチュラルコスメで、阪急梅田店や品川駅のエキュートにショップがあります。
C.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)の歴史は古く、1838年にニューヨークで創業したアポセカリー(調剤薬局)がおおもとで、エジソンやエレノア・ルーズベルトも愛用していたらしく、ボディクリームレモンが人気。
レシピは1870年からまったく変えていないのだそうで、140年以上続くベストセラーなのだとか。
シー・オー・ビゲロウ ボディクリーム レモン
なおプルマン東京の客室の冷蔵庫にはいろはすの天然水の瓶バージョンがあり、このデザインがとても素敵です。プロダクトデザインは佐藤オオキさん(nendo代表)。昔なつかしいラムネの瓶の印象ですが、飲食店用として流通している製品だそうですが、家にも欲しくなる美しいデザインです。
プルマン東京田町の朝食
ブルマン東京田町の朝食はブッフェスタイル。温かいお料理に、卵料理、エッグベネディクトにリコッタパンケーキ、ヨーグルトや野菜、フレッシュジュース、パンはペストリーなどいくつかバリエーションがあります。
和食もあり、煮物やだし巻き卵お稲荷さんなど、ほっとするような和食の小鉢が数点あります。
おしゃれですが、ヒルトンなど、外資のよくある朝食メニューを並べている感じです。個人的には同ビルのスタバで良いかもしれません。(このグレードのホテルだと、朝食は日本の会社が運営するホテルのほうが断然こだわりがあり美味しいです。)
プルマン東京田町のレストラン

ブルマン東京田町には、2階ロビーフロアの「KASA」9階のルーフトップバー「PLATFORM 9」があります。
KASA

ブルマン東京田町のメインダイニングは地中海料理です。とはいえ、ここはお肉料理が豊富です。
ポークやビーフなどのボリュームのある一皿をメインに魚や野菜のお皿添えるイメージです。ランチはサラダにポークなど。また、照り焼きビーフバーガーやステーキサンドイッチなどボリュームがあるメニューもあり、男性に人気です。
夜のメインディッシュのお肉料理は、オーストラリア産ジョンディビーフのサーロインステーキ、黒毛和牛の牛フィレもあり、お肉の旨味をシンプルに味わえます。またピッツァも人気です。地中海料理というのを忘れてしまいがちですが、ガスパチョなど野菜料理、魚料理もあります。
ランチのコースは3,000円程度でホテルのランチコースにしてはコストパフォーマンスがよく人気があります。食事に添えられるパンが美味しいです。オリーブオイルと岩塩のシンプルな食べ方が合うパンはシアバターを用いているのだそう。パンが美味しいとフランスのホテルだなと感じます。
大きな窓と高い天井で気持ちよい店内は、ソファ席やテラスもあります。席は100席以上もあり色々なオケージョンで利用できます。
なお、ここのレストランは、ホテルのフロントを通らず外からダイレクトにアクセスできるのもオープンな雰囲気で良いです。
ちなみに、店名の「KASA」は日本の『傘』の意味とスペイン語で家を意味する『CASA』両方の意味があり、店内には傘をモチーフにしたアートがあります。
そして店内は、歌舞伎「助六」の舞台である江戸の吉原がテーマです。オープンキッチンは、着飾った人々が行き交う吉原の繁華街をイメージしているのだそう。そして、ソファや照明には、物語に登場する絶世の美女・揚巻の絢爛豪華な衣装をイメージしたデザインが施されています。
この色々ごちゃ混ぜなテイストが個人的には今どきのフランスのホテルらしくて個人的には好きですね。
このようなスペースでいただくのが地中海料理、というのがなんともユニークです。ボリュームのあるメインに合わせる東京野菜などを用いたサラダなども人気です。
シンプルなピザも素朴で美味しい。
なお、ホテルの一押しで女性に人気なのが、冷やした鉄板の上で作るアイスクリームです。(コールドストーン)目にも美味しく美しくおすすめです。
ティータイムはケーキにアイスクリームが添えられてドリンクがついたセットがお得です。ケーキやアイスクリームは種類がありそこからチョイスします。
店内は、子連れのママも多いです。高級なホテルではありますが、カジュアルでもあります。個室は6人用、8人用があります。オフィスが多いエリアにあるためビジネスでの利用にも適しています。ここの食事をそういったプランに組み込むのも良いです。
また、レストラン内にはバリスタカウンターがあります。ケーキなどおすすめスイーツがきれいに並べられていてテイクアウト可能です。お友達や何かの際にここでさっと購入していくのも便利ですね。
ホテル内のダイニングですが、サービス料がかからないのも良いです。
KASAの詳細情報
2階
地中海料理
予算(ランチ/ディナー)2,000円前後/9,000円前後
営業時間:朝食 6:30〜10:30(L.O.10:00)
ランチ 11:30〜14:30(L.O.14:00)
ディナー 18:00〜22:00(L.O.21:30)
ティータイム 15:00〜17:00(L.O.16:30)土日ブランチ10:00〜14:00(L.O14:00)
定休日:無休
104席 個室 有 6人 8人 個室料:ランチ個室5,000円 ディナー8,000円
貸切不可
完全禁煙
サービス料 なし
ドレスコード:スマートカジュアル
子供OK
PLATFORM 9
ルーフトップバー「PLATFORM 9」はホテル最上階の9階にあります。 屋外席もあり気候のよい時は利用したいですね。カクテルは紫蘇や牛蒡といった日本食材を用いたものもあります。営業は24時までで、こちらも特筆する何かがあるわけではないですが、新しいホテルのバーで適度におしゃれで、使い勝手がよいです。
PLATFORM 9の詳細情報
プルマン東京田町 9F
バー
予算:3000円前後
営業時間: 17:00 〜 24:00(Food L.O.22:00/Drink L.O.23:30)
定休日:日曜日
47席(カウンター7席・テーブル16席・テラス席24席)
サービス料 なし
ドレスコード スマートカジュアル
子供4歳〜14歳は19時まで 3歳未満NG
完全禁煙
ドレスコード・スマートカジュアル
ムスブ田町について
プルマン東京田町が入るムスブ田町は地上31階、地下2階の高層ビルで、1階から4階が商業施設です。
ムスブ田町にはカジュアルな飲食店がいくつか入っています。
& coffee MAISON KAYSER
白金高輪に本店があるクロワッサンで有名なメゾンカイザーのカジュアルなカフェです。一人利用するような少しせまめで簡易的なお店にはすべての席にコンセントがあり便利です。
ファーストフードのようなお店ですが、クロワッサンは発酵バターが香るいつもの美味しいあのクロワッサンです。
食べログ
バルサバルサ 芝浦店
株式会社ボクデンの人気のスパニッシュパルの支店です。スパニッシュパルは使いやすいお店で同僚などとさくっと食事したいときに便利ですね。
田町は逆口(慶應大学側)にカジュアルな飲食店が集まっており、こういったお店も多いのですが、反対側に行く元気がない時などにはおすすめです。
サラダボウル専門店 With Green
人気のサラダボウル専門店。神楽坂や、銀座マロニエゲート、たまプラーザなどにある人気店。ここは国内で7番目のお店です。このエリアにはあまりないタイプのお店なので使い勝手は良いです。
国内産の野菜を使うのがこだわりのお店のため、森のバター、アボガドを使ったサラダはなく、VSの某エンジェルのようにアボガドマストの女性には少し残念。そんな方には少し遠いけれど麻布十番のローラもファンと公言しているeat more greensやクリスプサラダワークスがおすすめ。
サラダはSサイズ1000円 Lで1300円程度です。
魚金 田町店
ムスブ田町には魚金もあり助かりますね。コストパフォーマンスがよいことで人気の魚金。田町でも人気です。
食べログ
KNOCK msb Tamachi店(KNOCK CUCINA BUONA ITALIANA)
六本木や恵比寿にある北イタリア料理の人気店。予約困難な美味しいイタリアンをここでいただけるのは嬉しい。ホテルのロビーと同じ2階にあります。カジュアルなお店の多いムスブの中では比較的高いお店で、カジュアルデートや女子会におすすめ。
広州市場 ムスブ田町店
ワンタン麺が人気の中華。様々な食べ方のできるワンタンは近隣のサラリーマンにも人気。ビールやハイボールとともにさくっとご飯を食べたい時には便利なお店ですね。
新荘園 ムスブ田町店
ここも人気の中華です。オーソドックスなカジュアル中華で使い勝手が良いです。以前この界隈に住んでいたのですが、個人的にはこういうお店が一番この辺りっぽいと感じます。
その他ムスブ田町には、スタバやくまざわ書店、スーパーマーケットのライフがあります。ファミリーマートは3階です。田町はオフィス街でもあります。丸の内のように広くなく、小さいエリアに色々集まっているので時間短縮になるかと思います。
プルマン東京田町のまとめ
適度におしゃれで高級なプルマン東京田町。
プルマン東京田町は街とつながるようなオープンなホテルで素敵です。ホテル2階のロビーラウンジは「The junction」と名付けられており、様々な交流が生まれる場を目指しているのだそう。
オープンキッチンの開放的なダイニングや広々とした空間は本当に気持ちがよいです。スマートなビジネスマンにふさわしい雰囲気ですが、ファミリーや女性一人にも宿泊しやすいホテルかと思います。
なお、田町にはホテル ザ セレスティン東京芝もあります。こちらも良いホテルでリピーターも多く、ビジネスや一人利用におすすめしたいホテルです。
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プルマン東京田町
港区芝浦3-1-21
最寄駅
JR田町駅(徒歩1分)