引用:一休サイト

京都の料理旅館「美山荘」のお部屋についてです。

前回の記事はこちらです。

美山荘1

美山荘のお部屋

前回は母屋のある山の棟についてお伝えしました。

川の棟

数寄屋造りの建物はかつて宿坊だったころの面影を感じることができます。

こちらは山椒のお部屋です。


引用:一休サイト

網代に仕立てた天井と吉野窓が特徴で、窓からは自然豊かな花背の里山自然を臨みます。


引用:一休サイト

山椒 和室 6帖+3帖 お月見台

美山荘の各お部屋には「お月見台」と呼ばれるテラスがあります。清々しい空気に触れながら前を流れる清流と木々を楽しむことができます。

美山荘はお部屋にテレビがありません。お部屋以外にくつろげるような場所も用意されていません。


引用:一休サイト

京都の深山の自然と美味しい摘草料理、心を尽くしたおもてなしを受ける宿です。


引用:一休サイト

美山荘はミシュランの星獲得をはじめ、2016年は美食家のための世界レストランランキングの代表的な情報源である “Opinionated About Dining” の「日本のレストラン・トップ50」で第9位に選ばれています。(ちなみに1位は六本木、斎藤孝司さんの鮨「さいとう」です)

そのようなきらびやかな評価を受けていることもあり、美山荘ではどんなすごい物が出てくるんだろうと期待してしまいますが、この宿にはそういった物はないと思います。

ここにあるのは、こころの贅沢と、血の通った野の滋養を頂くこと。


引用:一休サイト


引用:一休サイト

元はお寺の参拝者のための宿坊ですからね。

それを踏まえないと、美山荘での宿泊はたぶん修行のように感じてしまうかもしれないです。

こちらは楓のお部屋です。


引用:一休サイト

楓 岩つつじ 8帖+6帖   お月見台

山椒よりも広くゆったりしているのが特徴です。お月見台も広々としており、里山の自然とつながったような一体感を感じることができます。


引用:一休サイト

新緑の時期は緑が生い茂り特に美しいです。川のせせらぎを聞きながらゆったりしたいですね。

石楠花のお部屋。

引用:公式サイト

石楠花 和室 8帖+2帖 お月見台

こちらは離れの一番奥の部屋です。桂離宮写しの下地窓、名栗の縁が美しいです。


引用:一休サイト

大きく開かれた一枚張りのガラス窓が開放的で素晴らしいですね。お月見台への続き方もとてもきれい。

引用:公式サイト

どのお部屋も素晴らしいですが、お月見台への流れが美しく、自然とコネクトしている印象が一番あるこちらのお部屋が個人的には好きです。

 美山荘のお風呂

こちらは美山荘のお風呂です。お部屋にお風呂はなく、各部屋ごとに時間を決めた貸切風呂となります。

引用:公式サイト

谷川を眺めながら、季節を楽しむお風呂

お風呂は大小と二つあり、お部屋ごとに順番に入るので、入浴の時間は宿のほうで指定されます。(毎回きちんとお掃除が入ります。)

美山荘のお風呂は温泉ではありません。山の清らかなお水を沸かしたお風呂です。

引用:公式サイト

谷川をそばに感じて入るお風呂は温泉でなくても大変気持ちがいいものです。

3代目当主 中東久人さん

現在の美山荘の当主、3代目の中東久人さんは大変著名なお方です。

情熱大陸にも取り上げられていますし、今年は都内で行われたMoment Factoryの和食をテーマとしたデジタルアート展に村田吉弘氏、ジョエル・ロブションといった他の一流料理人とともに参加されていました。


引用:一休サイト

また都内の百貨店などでは企画展でマンダリンオリエンタルのメニューと共に美山荘の筑前煮なども並んでおりました。

美山荘予約の前に

こういったことでかなりこの宿に憧れを持っている方も多いのですが、この宿は好みが分かれると思います。


引用:一休サイト

お料理もお風呂も順番で、ほぼ宿のペースで進みます。交通も便利とはいいがたく、テレビもなく、ライフライン充実しているわけではありません。

お布団も都内のラグジュアリーホテルのようにふかふかのベッドではありません。

本当に無駄なものは何ひとつなく、純粋に心からのおもてなしと大切に作られた素朴な季節季節の摘草料理を堪能する場所です。


引用:一休サイト

滞在の際は頭のスイッチを少しだけオフにして、自分の好みなども脇に置いて、ただそういったものを感じに行くことをおすすめします。

この宿が楽しめない方というのは、はじめにそういったことを心得るのを忘れてしまった方だと思います。

よく美山荘は文芸的でないと楽しめない、俗っぽい贅沢、ラグジュアリーなものが好きなひとにはそぐわない宿だと聞きます。

でもわたしはあまりそんな風には思いません。前回禅について書きましたが、日本人ならこの宿を感じる心は皆持っているような気がします。(好き嫌いはあると思いますが。)


 www.miyamasou.jp 美山荘のそばの林の様子

ただ、少しだけでもこの宿のことを知って行くと味わいは増すと思うので、この宿が登場する作品などに目を通してみるのもおすすめです。(美山荘が登場する作品はこちら

宿泊の前に京都の『草喰(そうじき)なかひがし』さんへ行くのも良いアイディアです。

こちらの中東久雄(なかひがし・ひさお)さんは美山荘に生まれ育ち、料理を学んだのち1997に「草喰(そうじき)なかひがし」をオープンしています。

こちらも美山荘同様に予約困難ではありますが、「摘草料理」がどんなものか、堪能しにいってみてはいかがでしょうか。美山荘のスピリット的なものは得られると思います。 場所は銀閣寺のそばです。(京都府京都市左京区浄土寺石橋町32−3  TEL: 075-752-3500)

美山荘へのアクセス

自家用車利用の場合(京都市中心部から約1時間)冬季期間はスタッドレスタイヤ必須です。

・名神高速道路(京都南I.C.より)
南I.C.(国道1号線北上)→天神川五条(国道162号線)→京北(国道477号線)→大布施(府道38号線)→美山荘

・名神高速道路(京都東I.C.より)
東I.C.(R1五条通西進)→五条堀川右折→(南I.C.の場合と同じ)

・琵琶湖大橋より
琵琶湖大橋→(R477)→途中→大原(R367)
→静原→鞍馬(府道38号線)→<約17km>→美山荘

【電車の場合】

北大路駅、もしくは出町柳町から

京都バス「広河原行」に乗り「大悲山口」下車です。(バスは片道1時間40分)

バスの場合、大悲山口までは送迎があるので宿に電話しましょう。

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