今回は2019年4月に永田町に開業したザ・キタノホテル東京についてです。
ザ・キタノホテル東京の概要
ザ・キタノホテル東京はニューヨークに日本発のホテルとして1973年に開業した「ザ・キタノホテルニューヨーク」の姉妹ホテルです。
ザ・キタノホテルについて先に説明すると、経営は北野合同建物株式会社です。北野建設は長野市に本社を置く建設会社です。
1973年にニューヨークのパーク・アベニューのMurray Hotelをロックフェラーから購入し、改装費5500万ドルをかけてホテル「The Kitano」をオープンさせたのでした。今でもニューヨークで唯一の日系の四つ星ホテルとして国際交流やビジネスのサポートするホテルとして人々に受け入れられています。
今回ご紹介するこのキタノホテル東京は、ニューヨークで培ったおもてなしを本国日本でも、と誕生した新しいホテルです。
ただキタノホテル東京には前身があります。ホテルの立つこの場所はもともと「北野アームス」という高級アパートメントでした。多くの文化人や財界人などに愛された宿泊施設(長期型のアパートメントホテルの草分け的な存在だった。)だったのです。
ここをホテルにするにあたり北野アームスの流れも確かに汲んでおり、最近開業する高級ホテルのひとつとしてはかなり異色のホテルで、新しいホテルではあるものの歴史があるのでファンも多く独特の存在感を放っている宿泊施設と言えます。
ザ・キタノホテル東京
ホテルの建物の中心に孟宗竹のアトリウムがあるのですが、洋風のホテルですがコンセプトはあくまでも「和」です。2階には茶室のようなティーラウンジもあります。
ホテルデザインは両国国技館などの設計で知られる建築家・今里隆さん。客室も「和」の雰囲気を重んじた控えめなコンテンポラリーデザインで、落ち着きと気品があります。(ホテルとしてはラグジュアリーブティックホテルを謳っている。)
またザキタノホテル東京は、北野アームス同様、長期滞在向けのレジデンシャルタイプのお部屋があるのも特徴です。
ザ・キタノホテル東京のアクセス
ザキタノホテル東京は千代田区平河町にあります。
最寄駅は地下鉄の永田町駅です。4番出口から徒歩1分。
永田町は非常のたくさんの地下鉄が走っているため、ビジネスでも観光でも動くのは便利と言えば便利です。(便利なゆえ人が多いので駅はかなり混雑しますが)
車の場合は首都高速都心環状線霞ヶ関ランプから約5分です。
駐車場は
屋外と屋内にあり収容台数は22台。(高さ2.05m/横幅1.95m/長さ5.3m)バレーサービスはなく、宿泊客でも有料です。
ザ・キタノホテル東京の客室
ザキタノホテル東京は9階建て。3階から8階が客室です。
客室の広さは38平米~80平米で客室数は全72室。
3〜7階に位置するスーペリアルームはキタノホテル東京の最もスタンダードな客室です。
広さは36平米と今のホテルだと広からず狭からずといった感じ。ただお部屋の機能やアメニティのレベルは高く、バスルームは、バスタブとレインシャワーもついています。ベッドはキングサイズとツインルームはベッド(1台)幅がダブルと広いです。
キタノホテル東京のアメニティですが、ベッドはエアウィーブを採用しています。カスタムメイドのマットレスやデュペなど寝心地にこだわっています。タオルなどは高級ホテル標準ですが今治タオルなど高品質のものが揃えられています。
デラックスルームは47平米。
ソファーを備え、洗面エリアはダブルシンクになるので快適性はぐっと増します。9室しかないのでご注意ください。
コーナーデラックスは3〜7階の角部屋です。
コーナーデラックスはデラックルスルームの部屋の機能は備え、独立したシャワーブースを備えたバスルームとなります。
60平米のジュニアスイートはワンルームタイプのスイートです。
機能はデラックスルームと変わりませんが、バスエリアがより広くなり快適です。ゆったりと過ごすことができます。
プレミアムルームは8階のお部屋。スタンダードなお部屋と作りは一緒ですが、客室に使われる木材が高級天然素材のシカモアになり、本物の大理石を用いたバスルームとバスルームにはテレビがあるのが特徴です。お部屋タイプは上記のデラックスタイプのお部屋と、ジュニアスイートの2タイプになります。
スイート
キタノホテルのスイートはKITANO SEASONAL SUITESといい、春夏秋冬それぞれをイメージしたスイートがあります。
冬
62平米のコンパクトなスイートは「冬」8階に位置し、たった1室のスイートです。
リビングルームとベッドルームが分かれ、冷蔵庫(冷凍庫つき)とシンク、IHコンロ、洗濯機も備えています。
またバスルームは上記プレミアムルーム同様大理石仕様で、かつ窓から外が眺められるビューバスタイプです。「住めるスイート」
色調は冬ということか?深いブルーのカラーリングでまとめられたスイートルームです。
夏
シーズナルスイート サマー(夏)は、冬をもうひとまわり広くした71平米のスイート。客室アメニティや設備は特に冬と変わりません。お部屋のファブリックのカラーは明るめのブルーグリーン。夏らしく明るい印象です。
秋
オータムはブラウンのお部屋。夏よりさらに広く78平米となります。各スイート1室ずつしかなく、住める設備が整っているため空き状況が気になるところです。なおオータムになると冷蔵庫とウォークインクローゼットが大きくなります。
春
シグネチャースイートスプリングはピンクのエレガントな素敵なスイートです。広さはキタノホテル東京で最も広い80平米。プレミアムフロアの東南側に位置し、窓からは皇居が一望できます。ピンクで本当に素敵です。記念日にぴったりですね。
キタノホテル東京のバスアメニティ
キタノホテル東京のバスアメニティはThe Okura Tokyoと同じイギリスのMiller Harris(ミラー・ハリス)です。厳選した植物由来の成分にこだわったメゾンフレグランスブランドです。
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ザキタノホテル東京のレストラン
キタノホテル東京には、有名なレストラン「サンパウ」が移転・入居しています。これも最大の特徴ですね。
そのほかには江戸前寿司の蔵六雄山 平河町、ルーフトップバーの「キタノアームスラウンジ」、2階の「ティーラウンジ佳風」があります。
レストラン・サンパウ
ザ・キタノホテル東京
言わずとしれたモダンスパニッシュの超有名店。スペイン料理は世界一の料理とよく言われますが、とにかく奥が深く、驚きのある世界です。私の中では別格のレストランのためホテルよりサンパウが存在感が大きいです。サンパウのお料理はまさにアートでなによりも美しくフレンチのように重くないので女性は嬉しいです。サンパウはシェフが女性なのですが、とにかく難しい組み合わせを軽やかに明るく、かつ美味しいと味覚と感性を刺激してくれるレストランなので、機会があればぜひ。おすすめです。
60席 個室1
朝 7:30-9:30
ランチ 11:30-15:30
ディナー18:30-23:30
蔵六雄山 平河町
完全予約制の江戸前鮨店。六本木の蔵六鮨ご出身の方のお店。
カウンター10、個室1
食べログ
ティーラウンジ 佳風
ティーラウンジ兼オールデイダイニング。9:00-22:00(土日祝-17:00)
キタノアームスラウンジ
ホテル最上階にあるバーラウンジ。19席のこじんまりとしたラウンジで、テラス席もあり。軽食はサンパウのものもいただくことができます。17:00-23:00
ザ・キタノホテル東京のその他施設
会議室
政治や経済の中枢となるこの地らしい感じですが、機能を充実した使いやすい会議室を用意しています。
36平米の会議室2つ、47平米1つ
80インチのプロジェクター、48インチテレビモニター、
全室にクロークと化粧室を完備
ウェルネス
キタノホテル東京には以下があります。
BODY DIRECTOR・・・表参道に本店があるプライベートジム。専属トレーナーが個人にあったプログラムを作成してくれて完全個室でサポート、トレーニングができるジムです。
ウチイケ鍼灸整体院・・・プロスポーツ選手などアスリートやモデルなどが多く通う青山の鍼灸院の支店
美容室 髪匠Anteena
https://beauty.rakuten.co.jp/s7000033434/menu/
ザ・キタノホテル東京のまとめ
ザ・キタノホテル東京は良いものは残して、新しいものを積極的に取り入れていく日本の新しいエレガンスを提供しようとするホテルです。かなり独特のホテルですが、和の精神と心身の回復というのを重んじていて、客室の機能性や肌に触れるもののクオリティにこだわり、かつホテル内には、各方面で評価の高い美容室やトレーニングジム、カイロプラクティックのクリニックを備えるなど本格的。
このあたりは皇居の西に位置し、尾張徳川家をはじめ武家が生活していた由緒あるエリアでもあります。東京観光であっても政治・経済・文化、歴史など世の中に興味がある人ならこのあたりのホテルに宿泊するのは楽しいかもしれません。
ザキタノホテル東京
東京都千代田区平河町2一16一15
最寄駅
永田町駅4番出口から徒歩約1分