志摩観光ホテルは伝統と格式ある高級ホテルとして知られていますが、伊勢志摩を代表するオーベルジュリゾートでもあります。

今回は志摩観光ホテルのレストランについてです。宿泊や施設の詳細についてはこちらの記事をご覧ください

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志摩観光ホテルのレストランの概要

志摩観光ホテルには「ザ クラシック」「ザ ベイスイート」「ザ クラブ」という3つの建物があり、それぞれにレストランやバーなどが入っています。

「ザ クラブ」はホテルで最も古い建物でかつての宿泊棟でした。現在はパブリックスペースとして用いられており、中にはレストランバーが二つ入っています。

ザ クラシックのレストランについて

「ザ クラシック」は1960年に増築された建物で、一般のホテルに例えるなら「本館」にあたります。日本を代表する建築家のひとり、村野藤吾が手がけた建物で、2016年のサミット開催時にはオバマ前大統領も宿泊しています。

「ザ クラシック」にはこのホテルを有名にしたフレンチレストラン「ラ メール ザ クラシック」が入っており、サミット開催時のディナー会場にもなりました。

ザ・ベイスイートのレストランについて

「ザ ベイスイート」は2008年に、ラグジュアリー層を意識して建てられたオールスイートルームの棟です。

こちらにはフランス料理「ラ メール」や日本料理のレストランが入っています。クラシックのラメールはホテルの伝統を受け継ぐ正統派のフレンチレストランで、ベイスイートのラメールは、同じラメールなのですが、こちらのほうが凝ったお料理を出しています。

なお、ベイスイートのレストランは年齢制限があり、小学生以下のお子さんは利用することができません。小さいお子さんがいる際のベイスイートの食事はルームサービスを利用する形になりますが、メニューなどは一部レストランのお料理とは少し異なります。

宿泊の場合のレストランの利用について

宿泊した場合のレストランの利用ですが、宿泊したホテル(棟)のレストランを利用するゲストが大半です。

もし別の建物のレストランを利用したい場合は、送迎を利用すると良いです。クラシックとベイスイートは徒歩約5分の距離にあるのですが、時間に合わせてホテル専用車でひと組ずつ送迎してくれます。

ベイスイートに宿泊し、小さいお子さんがいる場合は、年齢制限のない「ザ クラシック」や「ザ クラブ」内のレストランを利用してもいいですね。

 志摩観光ホテルのレストラン

ラ・メール ザ クラシック

フランス料理

ザ クラシック内

営業時間 朝食 7:00 ~ 10:30(10:00)ランチ 11:30 ~ 14:30(14:00)ディナー 17:30 ~ 22:30(20:30)

ランチ 12,000円~

ディナー 20,000円~

全面禁煙 196席 個室1

ドレスコード なし

サービス料 なし

年齢制限なし

志摩観光ホテルを代表するレストラン。ここのお料理は「海の幸フレンチ」と呼ばれます。アワビ、伊勢海老、などこの地域の魚介を使ったお料理はどれも魚介の旨味にノックアウトされます。

突き抜けたお料理とホスピタリティで有名な東京・北品川のフレンチ「カンテンサス」の岸田シェフはこのレストラン出身です。

シグネチャーメニューのひとつ「アワビのステーキ」は”海の黒いダイヤモンド”と呼ばれるクロアワビを通常は用います。(たまにしろ鮑で代用。)鮑の身を大根と一緒に煮込んで、大根のジアスターゼで柔らかくなったものを焦がしバターの風味が豊かな「ブールノワゼットソース」と合わせて供されます。

コリコリとした肉厚の身はとってもジューシーで本当に美味。昭和30年代からの志摩観光ホテルの看板メニューです。

もうひとつの名物メニュー「伊勢海老のクリームスープ」は伊勢海老のバターソースをベースに白ワインとコニャックを用い、表面を焦がした濃厚なスープです。

伊勢海老のクリームスープは、G7サミットのワーキング・ディナーにも供されました。夕食会では国際問題を中心に意見が飛び交っていた中、このスープを口に運ぶ間だけは首脳たちはみな黙りこんでいた、という伝説もあります。

なお、志摩観光ホテルの総料理長は二人のお子さんを持つ女性です。樋口宏江さんは2014年にこのホテルの総料理長に就任し、伊勢志摩サミットでは、ワーキング・ディナーの料理を取り仕切っています。夕食会の後に首脳たちに呼ばれ直々に料理を大絶賛されたのだとか。

サミットのワーキング・ディナーで出されたコースメニュー

・海の幸 トマトの魅力をさまざまな形で

・伊勢海老クリームスープ カプチーノ仕立て

・鮑のポワレ あおさ香る鮑のソース

・伊勢海老ソテー ポルト酒ソース 米澤モチ麦のリゾットとともに

・伊勢茶の香りをまとわせた松阪牛フィレ肉

・宮川育ちのワサビを添えて

・ミルクチョコレートと柑橘のマリアージュ

・コーヒー、紅茶 またはエスプレッソ

“清酒” 半蔵 純米大吟醸 (三重県 伊賀)
ヴィラデスト ヴィニュロンズ リザーヴ シャルドネ 2014(長野県)
“清酒” 瀧自慢 辛口純米 滝水流(はやせ)(三重県 名張)
シャトー・メルシャン 椀子(マリコ) ヴィンヤード オムニス 2012(長野県)
登美ノーブルドール 1990 (山梨県)

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シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード オムニス 2013

【サントリー】登美 ノーブルドール 1990 750ml

このワーキング・ディナーをイメージしたコースもあります。
「 伊勢志摩サミット記念ディナー」 38,000円 (利用日の3日前18:00までに予約が必要です。)

ラ メールはカレーも有名です。鮑や海老、蟹がごろごろ入って、カレーというよりは、魚介にカレーソースがかかっているというぐらい主役は海の幸です。魚介好きなら一度は味わいたい絶品。カレーは基本的には「ラ メール ザ クラシック」でのみ頂くことができます。
食べログ

一休レストラン

ラ・メール

フランス料理

ザ ベイスイート内

営業時間 朝食 7:00 ~ 10:30(L.O. 10:00)ディナー 17:30 ~ 22:30(20:30)

ディナー 25,000円〜

全面禁煙 88席

ドレスコード スマートカジュアル(Tシャツ、短パン、サンダルなどカジュアルなものはNG )

サービス料 なし

年齢制限 小学生以上(終日)

グランメゾン。総料理長の樋口宏江さんは普段はこちらの厨房にいらっしゃいます。付け合わせからソースに至るまで正統なフランス料理をさらに鋭敏に、繊細にしたお料理を頂くことができます。三重の素材の「強さ」をダイレクトに感じるクラシックなフレンチです。

「夕暮れ時の数分間だけ見られる絶景がある。食事をする人たちの手が止まり、誰もが息をのんで釘付けになる。その一瞬、空一面が燃えたち、空と海とが溶け合うように炎の色に輝く」と山崎豊子さんが著作の中で表現した英虞湾の絶景を堪能できます。
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一休レストラン

浜木綿(はまゆう)

日本料理

ベイスイート4階

営業時間 朝食 7:00 ~ 10:30(10:00)ランチ 11:30 ~ 14:00 ディナー 17:30 ~ 22:30(20:30)

ディナー 12,000円~

67席

ドレスコード スマートカジュアル

サービス料 なし

年齢制限 小学生以上(終日)

ザ ベイスイート4階の日本料理店。かつては「御食国」と呼ばれたこの地の食材をふんだんに使った懐石料理を楽しめます。店内は広々としており、一面の大きな窓からは英虞湾を一望できます。明るく落ち着いた雰囲気でゆっくり食事を楽しめます。

滋味深い海の幸をふんだんに利用したお料理はどれも美味しく、素材の個性を引き出したもの。関西風の薄味ですが、一通りコースで頂くと味付けに山と谷があって充実感があります。

こちらでは伊勢志摩サミットのワーキング・ランチをイメージした会席のコースがあります。(38,000円)
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一休レストラン

ル・ファー

ラウンジ&バー

ベイスイート内

営業時間 17:00~23:00(L.O.22:30)

カクテル 1,400円~

ビール 880円~

完全禁煙 20席

サービス料なし

20席のこぢんまりとしたラウンジバーです。カウンターとゆったりとしたソファー席があります。夜の志摩時間を過ごすのに最適なバー。

静かで本当に大人のためのバーといった雰囲気。席の数も少なく、いかにもリゾートの高級ホテルのバーといった感じで、プライベート感がありながらもバー全体がアットホームな温かさがあり、とてもくつろげます。
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山吹

鉄板焼

ザ クラブ2階

営業時間 17:30 ~ 22:30(20:30)

ディナー 20,000円~

全面禁煙 11席

ドレスコード なし

サービス料 なし

年齢制限なし

かつての宿泊棟だった「ザ クラブ」2階にある鉄板焼。完全予約制のレストランです。全席11席の小さな店内は、古き良き意匠を感じる落ち着きある雰囲気。

松坂牛をメインに地の伊勢海老や鮑などを贅沢に頂ける鉄板焼です。素材がいいのでお肉はもちろん美味しいのですがやはり海の幸が美味しいですね。この界隈の海は鮑のえさとなるアラメもとても豊富です。栄養を蓄積したアワビは、絶妙な火入れで甘さが引き立ちお酒が進んで仕方がないです。

シェフとの会話も楽しめるいいレストランです。
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一休レストラン

どうでもいい人にはどうでもいいのですが、ミッドセンチュリーの風を感じる椅子が素敵です。ホテルオークラ東京の今は亡き旧ロビーの気品は椅子のデザインと配置によるところも大きいです。

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「Lien」(リアン)

カフェ&ワインバー

ザ クラブ2階

営業時間  カフェタイム 10:30~17:30 バータイム 17:30~23:00(L.O.22:30)

コーヒー 950円~

バータイム グラスワイン 1,500円~

全席禁煙 41席

サービス料なし

サンドイッチやカレー、タンシチューなど軽食や欧風料理を頂けるレストラン。歴史ある建物を活かした店内は大きな梁が印象的。

天井が高く、席の間隔も広く気持ちのいい空間です。アフタヌーンティもあり紅茶とともにケーキなどスイーツもいただけます。夜はバーとして利用できベイスイート内のバー「ル・ファー」と同じく夜11:30まで営業しています。ビジターでも利用しやすく、ディナーは割とカジュアルなステーキのコースなどがあり、高級ホテルのオールデイダイニングの感覚で利用できます。

格式高い雰囲気を感じながらも肩肘はらずに使える雰囲気が素敵。お味はここも本当に美味しいです。ひとつひとつが丁寧に作られています。スイーツは比較的普通のスタンダードな美味しさ。お料理が秀逸です。
松坂牛のサンドイッチ(11000円)をいつか頂いてみたいです。。
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志摩観光ホテルの朝食

クラシックの朝食

「ラ メール ザ クラシック」での朝食ブッフェ

卵料理を選び、付け合わせなどはブッフェ形式で頂くスタイルです。卵料理はエッグコドラー、エッグベネディクト、オムレツ、フライドエッグ、スクランブルエッグから選びます。フレンチのエッセンスを感じる味わい深い朝食。パンも美味しく優雅な朝食タイムを過ごせます。

洋食ハーフブッフェ ブレックファースト 大人 3,600円〜  (2017年9月までは3,200円)

和食もあります。煮物やお豆腐など定番メニューに伊勢志摩の食材を用い丁寧に作られたお料理を少しづつ頂くのはとても贅沢です。

和食重ね御膳 3,600円 (2017年9月までは3,200円)

ザ ベイスイートの朝食

ベイスイートの朝食はスタンダードなセットメニューが中心。海の幸が入ったオムレツや、エッグベネディクトなどから卵料理をチョイスします。フレッシュフルーツカクテル (ヨーグルト、カムカムゼリー、ミューズリまたはシャンパーニュ添え)なども贅沢。朝日に反射してきらきら光る英虞湾を眺めながらゆっくり味わいたいです。フレンチトーストや、パンケーキなどもあります。

洋食 セットメニュー(3,600円)
和食 セットメニュー(3,600円)

志摩観光ホテルらしく、モーニングブッフェで何十品などとはせずに、美味しいものを厳選したシンプルな朝食は品があって素敵。お味も確かです。

日本料理「浜木綿」でも和朝食を用意しています。朝餉膳 3,600円

志摩観光ホテル レストランのまとめ

食の宝庫といわれる伊勢志摩。この辺りは、「御食国」として定められ神事の際に用いられる海産物を、朝廷や神宮に献上する役割を担ってきました。豊かな食材の「素材の味」をここまで引き出せるなんてと驚きながらお料理の数々を味わっていると料理人の食材へのリスペクトを感じます。

看板料理である鮑のステーキは外せませんし、伊勢海老アメリカンソースもこのホテルを訪れたらぜひ味わいたいです。

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志摩観光ホテル
三重県志摩市阿児町神明731
最寄駅
近鉄賢島駅
徒歩5分